八重山の旅、3日目は小浜島へ上陸。
この小浜島での移動に、自転車を借りるか車を借りるかで迷ったんだけど、知人の八重山病患者の「チャリは無理、１００％無理」という言葉を信じてレンタカーを借りた。
確かに自転車での移動は気持ちいいかもしれないけど、体力的にきついかもね。この島はアップダウンすごかったです。
そういうわけで港のまん前のレンタカー屋さんで軽自動車を借りたんだけど、料金は安いしおまけにお店のおねえさんは超セクシーだしでなかなかよかったですよウヒヒ。おすすめ。
この島はのんびりしたサトウキビ畑がとてもよく似合う。
しかし小浜島というところは、リゾートはバツグンですがビーチはどうしてもいまいちですね。
（もちろん、海が汚いというわけではなくて、沖縄の他の島に比べたらイマイチという意味よ）
レンタカー屋のおねえさんにシュノーケルスポットを聞いたところ
「小浜はビーチシュノーケルは無理だねー」
との事。
「まぁ北側のビーチはそこそこキレイですよ」
と教えてもらって行ってみたのがこのビーチ。
んー。たしかにシュノーケルにはイマイチだなぁ。
ていうか何より微妙だったのが、このビーチはリゾート別荘地の中にあるんだけど、この別荘地が何度も破綻を繰り返しているリゾートだそうで、なんかもう「死」って感じで怖かったんだよ。
キレイな別荘が立ち並んでるのに、人はまったくいないしよく見たら廃墟ばっかりだし店はつぶれてるし、街全部が死んでるっていうかさぁ。夜中とか絶対心霊スポットでしょ的な雰囲気だったですよ。
見た感じはキレイなんだけどねぇ～～～。残念。
さて、そんな怖いスポットを素通りして走っていくと、大岳（うふだき）が見えてくる。
これは小浜島で一番高い山。
でも標高99ｍなんだって。
ビーサンでも軽く登れるよって教えてくれた人がいて（レンタカー屋のおねえさんだがね）、気軽に登山を開始したわけですがマジ死ぬかと思いました。
階段めっさキツイ！！
でも、スゴイ！！！！！
細崎港と西表島
小浜の集落（右手）と、リゾート地（左奥）
そして朝日に輝く無人島の嘉弥間島
これは絶景。この山は絶対に登るべきと思う。
天気が良ければ八重山諸島のほぼすべての島が見えるんだって。
感動したよーー。
その大岳のふもとにいた子ヤギ君。
仲良くなろうと近寄っていったら
ママヤギ「ちょっとアンタ！うちの子に何か用！？」
威嚇される。ママヤギかっこいい。
さてところで小浜島と言えば「ちゅらさん」が有名ですわね。
2001年に放映されて大ヒットした、小浜島を舞台にしたNHKの朝の連ドラです。
実は私は１回も見たことないんだけど、うちののん君がはまりまくってなんと毎朝欠かさず見ていたそうで、更には総集編のビデオまで持っていた。
この旅に出る前、のん君はそのビデオを繰り返し繰り返し見て小浜島気分を盛り上げていたようですが、残念ながら私はドラマとか映画とか面倒くさくて見れないタイプの原始人なので見ていませんが、とにかくなんか名ゼリフがあるんですよ。
あるんですよっていうか私は見たことないから本当はどうなのか知らないですけど、のん君が熱く語ったところによると、「ちゅらさん」の主人公の女の子が好きな男の子にむかって
「結婚しようねぇ！大人になったら、結婚しようねえ！！」
と叫ぶらしいんですよ、小浜島で。
でね、そのセリフがここしばらくの間私とのん君の間で大流行しておりまして、小浜島でも事あるごとに
「結婚しようね！大人に！なったら！結婚しようねぇ！かずやくぅん！！！！」
などと大騒ぎしまくっていたわけです。バカだから。
それで小浜島から帰る際、港の売店を見てたら「ちゅらさん絵葉書」ってのが何種類か売ってたんだけど、その中に
「結婚しようねえ」
って書いてあるのがあって、やっぱ本場だし思わずなんか超嬉しくなっちゃって、港の待合に座ってたのん君にむかって
「のんくぅん！！結婚しようねえ！結婚しようねえ！」
って、叫んじゃったのですよわたしったら。
ば、
バカだから…。
で、やっべ。と思ったけど後の祭りって感じで、なんか待合室にいた人とかみんなビックリして振り向いて
「あら～、まぁ～～青春ね～」
みたいな顔するわけ。
港の売店のおばちゃんも
「あら～、あらあらまぁまぁ」
ってなってんの。
い、いや、いやいや、いやいやいや、スイマセンちがいますちがいます。別に今のはプロポーズしたわけじゃありません、求婚しておりません。いまのは「結婚しようねえの葉書が売ってるよ！」っていう意味でしゃべったんです、後ろ省略しちゃっただけなんです、ていうかもう結婚してます夫婦です、ほらここ、この薬指に証拠の指輪が、ないわ。そういや海に入るからっつって朝外したんだったっけ、まぁ指輪はないんだけど確かにもう結婚してるんですわたしたち、マジマジ。
という顔と態度をしてみたけど、みんなに通じたかどうか心配。
て言うか今思ったんだけど、ここでのん君が
「えりぃ（←ちゅらさんの主人公）！！嬉しいよ！」
などと言い、私に駆け寄ってきてギュッとハグなどし、そこでおもむろに「と～～～きには～～い～そ～ぎ～す～～～ぎて～～」とちゅらさんのテーマソングを歌うなどしていれば、やんややんやの拍手喝采でハッピーエンドになっただろうし、その上見ていた方々がお祝いとして泡盛の１本でもくれたかもしれんね。
どうせ恥をかくならそこまでやればよかったね。惜しい。次はやろう。
そのちゅらさんの舞台となったおうち、こはぐら荘。
今はすでに民家となっているそうですが、看板だけは残してくれているんだって。
遠慮なくバシバシ写真とりました、ありがとうございます。
細崎港。
主人公：えりぃが、この港を走るシーンが名場面なんだってさ。
見たことないけど、とりあえず端から端まで「かずやくぅん！」と叫んで手を振りながら走ったらのん君がたいそう喜んでくれたのでよかった。
その細崎港の隣にあるマンタ公園。
誰もいない。
のんびりするには最適。
かずや君の木があるはずの丘。
ちゅらさんに出てくるかずや君とか言う男がこの丘に木を埋めたんだか何だかよく知りませんが、思い出の木だそうで、のん君は今回の小浜島への旅で一番見たかった木だったそうです。
でも、最初にレンタカー屋のおねえさんに聞いたら
「え？木？去年の台風でぶっとびましたよ」
と言われ、のん君の長年の夢は消え去った。
しかも、そのぶっ飛んだ木ですら、港の売店のおばちゃんが言うには４代目だったんだってさ。
さらにもうひとつ言えば、この丘を見渡せる場所に「ちゅらさん展望台」があるんだけど、牛牧場の中にあるため口蹄疫の問題から現在（7月19日当時）立ち入り禁止になっておりました。
の、の、のん君はね！「かずや君の木」を見た後、「ちゅらさん展望台」に登ることだけを楽しみに小浜島へ行ったんだよ！
なんて可哀想なのん君。
大丈夫大丈夫、もうじききっと５代目の木がたつよ。知らんけど。そしたらまた行こうね。
切ない小浜島でありました。
さて明日ははいむるぶし。
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