今日も泡盛！:黒島紀行1　ウシと恋の灯台物語

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黒島紀行1　ウシと恋の灯台物語

2011年05月20日

石垣島から船に乗って30分。
ちょっと前の記事でも書いたように、八重山の海の揺れはやばい。絶対寝る。
今回もまた、船に乗って座席に座った次の瞬間にはやすらかに眠りにつきまして、超美しいという噂の黒島近海（石西礁湖）を見ることもなく、起きたらもうそこはハート型の島・黒島です。

黒島　港

港の目の前のお店で自転車を借りる。
黒島はほぼ平らなうえに道もきれいなので、自転車で回るのがお勧めね。プチ情報。
波照間島や小浜島にはヤギが多かったけれど、黒島はもう見渡す限りウシだ。本当にウシだ。まだ朝早いというのに、ものすごい数のウシだ。黒毛のウシだ。

港から仲本の集落まで、どこまでも続きそうな原っぱをのんびり自転車で走っていると、向こうからウシが普通の顔をして歩いてきた。

黒島　ウシ

ウシ「んもおぉ～～～」
すれ違いざま、ジロジロと品定めされ緊張する。

朝ゴハン中のウシたちにも遭遇。
黒島　ウシ

ウシ「なによアンタ」

黒島　ウシ

ウシ「なによアンタ」
ウシ「なによアンタ」
ウシ「なによアンタ」
ウシ「なによアンタ」
めちゃめちゃ品定めされる。

そういえば、知人に「黒島は道にウシの落し物（いわゆるウ○コ）が多いから歩くとき気をつけてねー」と言われ楽しみにしていたんだけど、落ちてなかったな。
気がつかなかっただけかしら。道はきれいでした。
ところどころ、さてはこの辺りはウシのトイレだなコンコンチキめ、と思うようなニオイの場所もあったけど、全体的にはまったく臭くないです（当たり前）

黒島　風景

黒島は見渡す限り牧草地。
港から2kmほど、こんな感じの道を気持ちよく走っていくと

黒島　風景

本日一番のお目当て、シュノーケルで有名な仲本海岸が見えてまいりますよ。

黒島　仲本海岸

こちらの海岸について、詳しくはまた次回の記事で★

この海岸を通り過ぎてさらに南へ2kmほど農道を進むと灯台がある。
場所的にはハートのさきっちょあたりですね。

この灯台にカップルで行くと、なんと恋が実ってしまうそうですよ奥さん！自転車屋の奥さんが教えてくれました。これはぜひとも行かなくっちゃね！

恋が実る灯台、なんてどんだけロマンティックがとまらない状態なのかと胸をときめかせましたが、実際行ってみると、まぁなんて言うか非常に寂しい感じの…何も無いところにポツンとそびえたっている感じの…、しかし確かに、ヤブを少し入った奥にあるので、ここに二人で行ったらそれは色々と恋の実りようがあるのかもしれない。

黒島　灯台

問題の灯台である。
どうでしょうか。恋は実りそうでしょうか。
て言うか、黒島に二人で旅行に来てこの南の端っこの灯台まで足を伸ばしている時点で、すでにそのカップルの恋は実っているのでは、もしくは今晩実るのでは、という気がしないこともないがまぁいい。

ヤブをかきわけて灯台の先に進むと海岸に出ます。
ここの海の色もすごい！

黒島　灯台の海岸

しかし潮が引いている。
今回のGWはちょうどお昼ごろが干潮時刻で、おまけに新月の大潮だったので、どこへ行っても完全に潮が引いている。波照間島も西表島も石垣島も、そして黒島も、どこもかしこも引潮だ！引潮だーーー！
ちょっと悲しい。
そしてこの黒島の海岸は、アオサ（たぶん）が一面に付着している。美味しそう。美味しそうだーー！（アオサ好きなわたくし。でもさすがに、野生のアオサをむしって食べる勇気はない）

灯台の海岸は高い岩場になっていましたけど、一応下にキレイな砂浜もあった。
降りれるのかな？頑張れば。わかんないな。結構落差があるので気をつけてね。

黒島　風景

さて、この灯台からまっすぐ北へ珊瑚が積み上げられた道を進んでいくと、沖縄らしい赤瓦の東筋集落があります。

黒島　風景

黒島の集落は道も広く垣も美しく、とても綺麗。
竹富島みたいにお花がわんさか飾られている家もあるけど、わりとシンプルでさっぱり広々した家が多くてステキ。
この集落にある「うんどうや」さんで有名なヤシガニソバを食べたかったんだけど、行ってみたらお休みだったよ。
（※注意※もし店が開いていたとしても、ヤシガニソバは予約が必要だそうです。下調べ。この言葉を、今まで何度胸にきざんだかわかりません。刻んでも刻んでも消えていく幻の言葉、下調べ。下調べは本当に大事ね。下調べは何よりも大事。今日の格言です）

黒島　風景